苦しむ男性

釣春秋 最終号

もう10年以上、欠かさず愛読してきた月刊誌「釣春秋」が休刊することになったそうです。(驚)

最盛期には15万部を誇った発刊部数の落ち込みが原因のようですが、最終号となった2016年 8月号を読む限り、きちんと次号(9月号)の予告も書いてあり、そのような兆候は読み取れませんでした。

ただし、最終ページの編集者コラムで、編集者の方が「長年勤めた釣春秋を、今月で退職することになりました。」と書かれていましたので、そういうことだったんだな~と今になって思いました。

毎月、米山 保氏の「釣り師の日記帳」や山川 恒智氏の「浪速遊釣伝」といった人気の連載も楽しみにしていただけに、残念でなりません。

定価を、850円から倍の1,700円にしても良いので、是非とも続けていただきたかったです。
(実際、私は間違えて同じ号を2冊も買ってしまったことも、1回や2回ではありません・・・・・)

確かに、釣り人口自体の減少(2006年度の1,290万人をピークに、2014年度は670万人とのレジャー白書データがあります)は指摘されていましたが、その分 個々のファンのマニアぶり(ドツボにはまりっぷり)は、他のレジャー・趣味どころではありませんので(もはや人生をかけてしまっている・・・・・私も含めて!)、その方たちをターゲットにしていけば、まだまだ商売は成り立つと思います。

個人的には、同社のホームページ上に膨大な過去記事を電子化して掲載しアクセスを呼び込み、そこからメールマガジンに誘導するなり、有料会員制のサイト(できれば現在の執筆者の方達にそのまま連載いただく形のデジタル・コンテンツ・マガジン化)を構築するなりして、収益化を図れたのではないか? と思っています。
「有益な過去の釣行記事」という、あれだけの膨大な資産を活かせなかったのは、本当に惜しいことでした。
(今となっては、後の祭りですが)

いずれにしても、いつの日かどんな形でも復刊することを切に願ってやみません。

【~以下、2016年 7月 1日付けのYAHOO!ニュースからの抜粋です~】

釣り専門の月刊誌「釣春秋」やイシダイ釣り専門誌「石鯛倶楽部」」などを発刊していた釣り雑誌専門の出版社「釣春秋」、事業停止し自己破産申請へ

(株)釣春秋(TDB企業コード:800323774、資本金1000万円、福岡県筑紫郡那珂川町中原4-38、代表 川藤敏彦氏)は6月30日までに事業を停止し、事後処理を中原宏治弁護士(福岡県福岡市中央区警固2-17-30、中原宏治法律事務所、電話092-406-3005)に一任、自己破産申請の準備に入った。

当社は1979年(昭和54年)4月に福岡市内で設立した釣り雑誌専門の出版社。九州を中心とした釣り専門の月刊誌「釣春秋」のほか、全国で唯一とされるイシダイ釣り専門の月刊誌「石鯛倶楽部」、イカ釣り専門の「イカ人(いかんちゅ)」、釣り場ガイドマップなどの別冊を発刊。釣り具メーカーや釣具店などから広告を得るほか、書店や釣具店を通じて雑誌を販売し、一時は2億円を超える年売上高を計上していた。

とりわけ、「釣春秋」の2016年8月号は通算444号に達するなど、根強いファンを抱えていたものの、レジャー形態が変化するなかで、読者が減少。2014年11月に現住所へ移転するなどでコストダウンを図ったものの、発刊部数が落ち込むなかで採算維持が困難になり、今回の事態となった。

【~以上、2016年 7月 1日付けのYAHOO!ニュースからの抜粋でした~】